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ヘルスケア

機能性天然食品素材

メリンジョ

1.メリンジョとは

1.メリンジョとは

①インドネシア原産の樹木”メリンジョ”


 メリンジョはインドネシア原産の植物であり、成長すると20m程度の高さにまで大きくなります。まず小さな緑色の実が連なってつき、熟していくにつれて次第に橙色から赤色に変化していきます。古来よりインドネシアでは、メリンジョの樹になる実や葉を酸味のあるスープ(サユールアッサム:Sayur Asam)に加えたり、実の中の種を取り出して炒ってから潰してチップス状にし、揚げてスナックやおつまみ(ウンピン:Emping)にしたりして、一般的に食べられてきました。インドネシアでは、メリンジョは決して特別な植物ではなく、農家の庭には必ず1本は植えられているほど非常に身近でポピュラーな植物です。

インドネシア地図 1.メリンジョとは

 またメリンジョは、インドネシアの著名な料理人であるWilliam W. Wongsoの著書「Flavors of Indonesia」にも食材として登場します。この本は、インドネシアで使われるスパイスや食材の紹介に加えて、現地の食文化や料理の紹介がされています。その本の中でメリンジョは食材として紹介されているのみならず、Soto Bandung(牛とラディッシュのスープ)やBubur Gurih Glewo Buntut(オックステールとココナッツミルク粥)といった料理にウンピンとして添えられる形で登場しています※1。

ウンピン 1.メリンジョとは

ウンピン(メリンジョチップス)
メリンジョの種子の部分をチップスにして、色々な味付けで食べます

 現地を訪問した時の話ですが、メリンジョの相談のために訪問した農家のご自宅では、わざわざ奥様がお手製のサユールアッサムを用意してもてなしてくれたこともありました。インドネシアの家庭の味を現地で味わくことができ、なかなか経験できない貴重な体験となったことをよく覚えています。

 また、現地のスーパーでもウンピンは売られていますが、子供向けにキャラメリゼしたお菓子タイプや、エビ入りのおつまみタイプなど、様々な種類が販売されています。サユールアッサムも調味料タイプなどがパックされて販売されており、お湯に野菜とそのサユールアッサムの調味料を加えて簡単につくることができます。インドネシアでは色とりどりの野菜と一緒にメリンジョの葉は実なども加えて、サユールアッサムを日常的に食べています。

メリンジョと山羊 1.メリンジョとは

自宅前のメリンジョの樹と山羊

②生命の樹として伝説に登場


 メリンジョが身近な食品素材ということは先ほどお伝えしましたが、実は伝説の中にも登場します。ジャワ島の北部に位置する大きな島、カリマンタン島の奥地で暮らすダヤック人に伝わる伝説の中で、ガルーダに守られる生命の樹として登場したのがメリンジョです。森の果実が無くなって食べ物がなくなり人間同士で争うようになった時に、王様が命じてメリンジョを植えさせることで食料を確保することができました。さらに、その実を食べた人は元気になり、その葉を食べると心が静まったと言われています※2。

ガルーダ 1.メリンジョとは

 いくつかの神話に登場しガルダとも呼ばれることもある神鳥ですが、インドネシアではガルーダと呼ばれており国章として親しまれています。国章は世界中でその地域に根付いた動物などが用いられる例が多く、各地の文化・歴史・風土などが強く反映されているようです。国章として扱われるガルーダとそのガルーダが守るメリンジョは、インドネシアの文化の一部になっていると強く感じます。余談ですが、インドネシアの国営航空会社はガルーダ・インドネシアですね。インドネシアの方々にとっては、メリンジョとは昔から暮らしの中に存在していたことがよくわかるエピソードになります。

ジャワ島の暮らし 1.メリンジョとは

ジャワ島における暮らしの風景

③聖なる樹メリンジョに至るまでの道程


 当社がメリンジョにたどり着くことになったきっかけは、お客様とのふとした会話からでした。会社拠点の北陸・福井で営んでいた卸売業でお世話になっていたあるお客様からのご依頼もあり、天然由来で抗菌作用を持つ機能性天然食品素材の探索をスタートさせた3代目代表の細田真也が、技術責任者である加藤との二人三脚で東南アジア各地を巡ったのが探索の始まりです。

 熱帯では植物は非常に多様性に富んでおり、東南アジアならばまだ人類が知らない効果を持つボタニカルフード(食用植物)が眠っているのではないか?そう信じて東南アジアの国々を訪問し始めました。各国を巡る中で色々な素材が見つかったのですが、抗菌効果はあっても味が悪すぎてとても食品に配合することはできない素材や、よくよく調べると飲食には適していない成分が含まれた素材であったりと、思うような素材はなかなか見つかりませんでした。東南アジア各国を訪れて、その前の準備段階から数えると10年近い歳月が過ぎ、さすがに細田も意気消沈してあきらめかけた時に、加藤が心を決めました。

「最後にもう一度インドネシアを訪問したい。南米アマゾンに次ぐ多様性のある広大な森林を持つインドネシアで見つからなければあきらめましょう」

そう細田に決意を伝え、それならばと二人で最後と決めた探索に出かけました。その2回目となるインドネシア訪問でついに巡りあったのが、メリンジョでした。

メリンジョの樹・若い実 1.メリンジョとは

メリンジョの樹・若い実

④親日家の多いインドネシア


 メリンジョの原産地であるインドネシアは赤道直下に位置し、大小約9000の島々からなる海洋国家です。その中心となるジャカルタを抱えるジャワ島だけでも1億3700万人の人が暮らしており※3、国全体では2億6700万人の人口を擁します※4。また日本人にはちょっと驚きの事実ですが、インドネシアの方々は必ず何かの宗教を信仰することが、憲法で義務として定められています。これもあまり知られていませんが、リゾート地として有名なバリ島もインドネシアに属しています。そんなインドネシアには、親日家の方が実は多いのです。

親日家の多いインドネシア 1.メリンジョとは

 当社は、メリンジョの一大産地であるジャワ島の東部に位置するインドネシア第2の都市スラバヤ、ジャカルタから車で3~4時間の高地バンドンの2か所に製造拠点を設けています。夜でも蒸し暑いジャカルタやスラバヤとは違い、標高700mに位置するバンドンは夜になると半袖では少し肌寒く感じるほどです。日本で同じぐらいの標高の都市としては、長野県の駒ヶ根市や諏訪市などが該当します。余談ですが、ドラえもんは昔からインドネシアで非常に人気があるようで、TVで見る文化があるようです。その他にも、日本はかっこいいという印象を持っている方が多いと、当社の現地スタッフは言っています。

⑤インドネシアの農業・漁業団体KTNA


 日本は以前よりインドネシアから農業留学生を受け入れており、インドネシアの農家が日本の農家にその技術を教わるという目的で来日し、日本各地にて研修を行ってきました。その第1期生の中にウィナルノ・タヒール(Winarno Tohir)氏もいました。ウィナルノ氏は福井県のある農家にて農業研修を受け、福井で学んだことをインドネシアで活かし、インドネシアにおける農家の発展に長年尽力していきました。そしてインドネシアの農家の組織であるKTNAの代表にも就任しました。研修先が福井という縁もあり、当社はウィナルノ氏と知り合うこととなり、代表の細田と親密な関係を築いてきました。

インドネシアの農業・漁業団体KTNA 1.メリンジョとは

右端がウィナルノ・タヒール氏

 ウィナルノ氏はインドネシアの農家だけでなく、我々にとっても非常に大切な方で、インドネシアの農産品などについての質問をすると、「この村のあの人に聞いてみな、話はしておくから」と現地のキーマンに直接つないでくれるため、情報入手が非常にスムーズで早いです。今まで発掘してきた素材であるメリンジョやジャワしょうが以外にも様々な素材を自社で探したり、お客様の要望で探したりする時に、KTNAのような現地の力を借りています。

ジャワ島の田園風景 1.メリンジョとは