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  6. ①”ジャワしょうが” バングレと呼ばれる東南アジアの在来種

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1.ジャワしょうがとは

①”ジャワしょうが” バングレと呼ばれる東南アジアの在来種

東南アジアに自生するジャワしょうが

ジャワしょうがは、しょうが科(Zingiberaceae)に属しており、インドネシアを始め東南アジアに広く分布して自生・栽培されています。世界中でスパイスとして利用される植物について1400以上にもおよぶ様々な植物の学名や一般名などが網羅的にまとめられている書籍「World Spice Plants」には、ジャワしょうがはジャワ島および熱帯アジアで栽培されていると書かれています※1。

ジャワしょうがは、古来よりスパイスやインドネシアの伝統薬であるジャムー(Jamu)として利用されてきました。ジャムーにはしょうが科の植物がよく使われています。例えばジャムードリンクを提供するショップ「Merapi Farma Herbal」ではすべてのメニューにしょうが科の素材が使われており、また隣接する農園でしょうが科の植物も含めて200種を超える植物が栽培されています※2。

また現地インドネシアでは、ジャワしょうがは「バングレ(Bangle)」と呼ばれています。スパイスやジャムーなどの利用の他には、お茶に加えてハーブティのようにして飲むこともあるようです。また、東南アジア各地でも利用されており、タイではphlaiと呼ばれています※3。マッサージオイルなどにも使われており、抗炎症効果があるとされています※4。

バングレ(ジャワしょうが)入緑茶 ②ジャワしょうが=バングレ(Bangle)

インドネシアの本にはジャムーとしての利用方法なども書かれており、ジャワしょうが20gにコリアンダーなどを加えてすりつぶし、水を加えて飲むという利用方法と一緒に、風邪、腹痛、リウマチや肥満などに効果があると書かれています※5。

ジャワしょうがの基本的な生態は一般的なしょうがと同じで、地中に埋まっている根茎(rhizome)がスパイスなどに利用されています。栽培する際にはまず種しょうがを植え、数週間で地上部には芽が伸びていき、数ヵ月で2mほどの高さまで生長します。地上で見られる葉を見るだけではその違いはわかりませんが、地中で生長する根茎を比べるとジャワしょうがと一般的なしょうがの違いが明らかになります。

試験栽培中のジャワしょうが 1.ジャワしょうがとは

試験栽培しているジャワしょうが

ジャワしょうがは一般的なしょうがと比べると、一目で間違えようがないくらい濃い黄色をしており、独特かつスパイシーで強烈な香りが特徴的なしょうがです。しょうがといえば代表的な成分はジンゲロールとショウガオールが頭に浮かんでくると思いますが、実はこのジャワしょうがにはジンゲロールもショウガオールも含まれていません

当社で一般的なしょうが(Zingiber officinale)とジャワしょうが(Zingiber purpureum)の成分の違いを分析したところ、Zingiber officinaleには一般的なしょうがに含まれている代表的な成分であるジンゲロール(Gingerol)、ショウガオール(Shogaol)のピークがありましたが、ジャワしょうがではその2成分のピークは存在しませんでした。

ジャワしょうが成分のクロマトグラム 1.ジャワしょうがとは

その代わり、クルクミン(Curcumin)やフェニルブテノイド(phenylbutenoid)などを含んでいます。ジャワしょうがのエキスに含まれる成分を整理すると、フェニルブテノイドから構成されたクラスターとクルクミノイド(Curcuminoid)から構成されたクラスターの成分が得られました。その一方で、一般的なしょうがのエキスからは、ジンゲロールから構成されたクラスターとショウガオールから構成されたクラスターが得られたのみでクルクミンやフェニルブテノイドは見つかりませんでした。つまり、含まれている成分に違いがあるということです※6。

クルクミンといえばウコンがパッと頭に浮かぶと思います。実はしょうがとウコンは、種としても非常に近い分類となっています。しょうが科(Zingiberaceae)の中にはしょうが属(Zingiber)やウコン属(Curcuma)などがあり、さらにその下の分類(種に相当)で一般的なしょうが(Zingiber officinale)やジャワしょうが(Zingiber purpureum)、ウコン(Curcuma longa)などが分類されています。しょうがとウコンは同じ科の下に分類された近縁種といえます。

ジャワしょうが分類図 1.ジャワしょうがとは

しょうが科の分類

我々がインドネシアで調査した結果、ジャワしょうがの学名はZingiber purpureumと判明しました。その後、さらに調査を進めたところ、ジャワしょうがに対しては複数の学名がついており、主なものだけでもZingiber cassumunarZingiber montanumなどの学名があることがわかりました※1。

また、ジャワしょうがを生育しているインドネシア・ジャワ島にて、しょうが、ジャワしょうが、ウコンを並べて写真を撮りました。ウコンの方が少しすっきりした形ではありますが、その外観も非常に似ているので種が近いというのも比べるとよくわかります。

ジャワしょうがの比較画像 1.ジャワしょうがとは

※1 World Spice Plants (2005) Springer
※2 アロマトピア No.140 (2017)
※3 Chem. Pharm. Bull. 57, (11) 1267—1272 (2009)
※4 Phytomedicine 3, (4) 319—322 (1996)
※5 Tumbuhan Obat Dan Khasiatnya (2009) Penebar Swadaya
※6 Journal of Agricultural and Food Chemistry 68, 30, 7904–7915 (2020)

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作成日:2021年8月8日
更新日:2022年2月25日