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11.睡眠とグネチンC

①睡眠不足は万病のもと

質の良い睡眠の効果 11.睡眠とグネチンC

人は、1日24時間の約1/3の時間は眠りについています。もちろん個人差や年齢によっても違いはありますが、全く眠らないという人はいません。人は眠っている時に身体や脳機能を休ませています。自分自身を休息させている睡眠は、レム睡眠(REM:(rapid eye movements)とノンレム睡眠(non-REM)に分けられます。レム睡眠は浅い眠りで英語でみるとわかるように眼球も動いており脳も活動的ですが、筋肉は休んでいる状態です。人はこのレム睡眠時に夢を見ると言われています。一方ノンレム睡眠は脳が休んでいる状態で、その深さによりN1~N3の3段階に分けられます。

一般的に浅い眠りと深い眠りを1晩に3~5回繰り返し、最初の深い眠り(第1睡眠周期)の時に最深のN3の状態が長くなります※1。深い睡眠を取っている時には脳からデルタ波と呼ばれる脳波が多く出ており、その量(デルタパワー)が深い睡眠が取れているための指標として睡眠に関する研究でよく用いられています。そのため、第1睡眠周期に深い眠りを取ることが、睡眠の質を高めるために大事であると言われています。

国も睡眠の重要性は認識していて、厚生労働省健康局が平成26年3月に発行した「健康づくりのための睡眠指針 2014」には、睡眠 12 箇条として以下のように記載されています。

1.良い睡眠で、からだもこころも健康に。
2.適度な運動、しっかり朝食、ねむりとめざめのメリハリを。
3.良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。
4.睡眠による休養感は、こころの健康に重要です。
5.年齢や季節に応じて、ひるまの眠気で困らない程度の睡眠を。
6.良い睡眠のためには、環境づくりも重要です。
7.若年世代は夜更かし避けて、体内時計のリズムを保つ。
8.勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を。
9.熟年世代は朝晩メリハリ、ひるまに適度な運動で良い睡眠。
10.眠くなってから寝床に入り、起きる時刻は遅らせない。
11.いつもと違う睡眠には、要注意。
12.眠れない、その苦しみをかかえずに、専門家に相談を

第3条に「良い睡眠は、生活習慣病予防につながります。」とありますが、睡眠不足は肥満、高血圧、耐糖能障害(糖尿病)、循環器疾患(高血圧、動脈効果など)、メタボリックシンドロームなどのリスクを高めます。生活習慣の乱れやレプチンなどのホルモンバランスが崩れることが原因と考えられます※2。

睡眠障害による不調 11.睡眠とグネチンC

睡眠は体と脳の休息のために必要ですが、睡眠が乱れると上述した生活習慣病以外にも体に様々な不調が現れてきます。睡眠障害(sleep disorder)と言われる多種多様な睡眠の乱れは、うつ病などの精神疾患で最もよく認められる症状の一つと言われています※3。また睡眠障害は生活習慣病も増悪させます。例えば睡眠障害の一つである睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome)は、メタボリックシンドローム・高血圧・脂質異常症・耐糖能異常(糖尿病)・高尿酸血症・逆流性食道炎(胸やけ)などを増悪させます※3。

65歳以上の日本人4997名の調査では、不眠症の1種である入眠困難がうつ病の発症と有意に関連していました※4。他にも25名の健常人に対して56時間の連続覚醒による強制的な睡眠不足を与えると、自身の身体的な不満、不安、抑うつ、妄想症が有意に増加したという報告もあります※5。このように睡眠に関する問題は、精神的な不調を招くきっかけにもなりえます。

※1 公益財団法人 長寿科学振興財団
※2 厚生労働省 「健康づくりのための睡眠指針 2014」
※3 厚生労働省 e-ヘルスネット
※4 Sleep 33, (12), 1693-1702 (2010)
※5 Sleep Med. 8, (3), 215–221 (2007)

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作成日:2022年7月5日