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8.炎症とグネチンC

③グネチンCによる脳内の抗炎症効果

脳内炎症イメージ図 8.炎症とグネチンC

脳などの中枢神経系では、ミクログリアやアストロサイトなどのグリア細胞が神経細胞の活動を支えていますが、主に脳内の免疫機能を担うミクログリアの過剰活性化が脳内での炎症を引き起こすことが知られています※1。例えば、うつ病患者の脳内ではミクログリアが過剰活性化していることが明らかになっています※2。このように、脳内でも炎症が原因で神経変性疾患に至ることもあり、慢性的な炎症を如何に防ぐかが重要になってきます。

グネチンCは、脳内の炎症を抑制する効果があることがin vitro試験で明らかになっています。炎症性サイトカインを誘発するケモカインの1種であるCCL2とCCL5を、誘引成分であるPoly ICで誘発させたヒト神経膠芽腫U373MGにおいて、グネチンCは濃度依存的に減少させグネチンC濃度が10μMではCCL2を79%、CCL5を96%減少させました。

同様にヒト神経芽細胞腫SH-SY5Yにおいて、グネチンC濃度が10μMでCCL2を35%、CCL5を53%減少させました。その作用機序は、U373MGにおいてはSTAT1のリン酸化を強く抑制し、SH-SY5YにおいてはIFNβの発現を抑制することで減少させています※3。

CCL2およびCCL5は、日本人の多くが乳幼児の時に感染するエプスタインバールウイルス(Epstein-Barr Virus)※4の関与が影響しているかもしれないとされる自己免疫性神経疾患である多発性硬化症(multiple sclerosis)にも関連していると言われています※5。

※1 Japanese Journal of Biological Psychiatry 31, (1), 40-45 (2020)
※2 JAMA Psychiatry, 72, 268-275 (2015)
※3 Biomedical Research (Tokyo) 39, (5), 231-240 (2018)
※4 国立研究開発法人 国立がん研究センター
※5 Front. Immunol. 6, 544, (2015)

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作成日:2021年10月5日