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5.ニューロン新生メカニズム

③エピジェネティクス制御

エピジェネティクス制御

遺伝子(DNA)は通常、2重螺旋構造の状態で細胞核内に存在しています。また、ヒストンというタンパク質に巻き付いた状態となっており、そのまま状態では遺伝子の発現はされません。そこで登場するのが、エピジェネティクスという遺伝子発現の制御機構です。具体的には大きく2つの化学的な結合のことを意味し、
①DNAのメチル化
②ヒストン修飾(ヒストンタンパク質のメチル化、アセチル化やリン酸化など)
があります。DNAにメチル基(-CH3)の結合が少なく、ヒストンにアセチル基(CH3CO-:酢酸のOH基がない形です)が多く結合していると、遺伝子発現が促進されます※1。

5.ニューロン新生メカニズム ②作用機序の解明で示した前脳の成長に抑制的に働くGBX2やAJAP1といった遺伝子の発現抑制は、ジャワしょうがエキスが転写促進因子であるH3K18Aのアセチル化(ヒストンへのアセチル基の結合)を減らすことで、遺伝子の発現を抑制していると考えられます※2。

これらの結果から、ジャワしょうがエキスおよびバングレンの遺伝子発現の制御機構(エピジェネティクス)によるニューロン新生の作用機序が明らかになりました。

※1 国立研究開発法人 国立環境研究所
※2 Int. J. Mol. Sci. 21, 4772(2020)

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作成日:2021年8月8日