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7.抗てんかんとバングレン

①てんかんについて

てんかんとについて

脳の神経細胞(ニューロン)は電気的な活動をしていますが、この電気的な活動が突然乱れて激しい電気的な乱れ(ニューロンの過剰な放電)が生じることで起こるのがてんかん発作になります。てんかんのある人は100人にひとりと非常に身近な症状で、一生に数回しか発作を起こさないてんかん周辺群を含めると、その数は人口の5%にもなると言われています※1。

てんかんは乳幼児と高齢世代で発症率が高くなる傾向があります。てんかんの分類は、一般社団法人日本神経学会のWEBサイト内にある「てんかん診療ガイドライン2018」では、国際抗てんかん連盟(ILAE:International League Against Epilepsy)の分類が用いられています。脳全体で電気的な乱れが発生するのが「全般発作(generalized seizure)」といい、脳の特定の部位において電気的な乱れが発生するのが「焦点発作(focal seizure)」となります※2。

さらにその症状や原因により、特発性か症候性かに分類されます。てんかんの分類において特徴的なのは、新生児期・乳児期・小児期・青年期-成人期と年代別に区別して扱う点です。例えば、顔面や四肢筋に単発的・多発的に起こる筋収縮が短時間に起こるミオクロニー発作(myoclonic seizure)は、乳児ミオクロニーてんかん(myoclonic epilepsy in infancy)、若年ミオクロニーてんかん(Juvenile myoclonic epilepsy)などがあります※2。

また症状によっては神経細胞死や神経ネットワーク変化などのダメージが残る場合もあります。それがてんかん重積状態(status epilepticus)と呼ばれるもので、発作がある程度の長さ継続するか、短い発作が反復し意識の回復がないものと定義されており、けいれん発作が5分以上継続すれば治療すべきとされ、30分以上継続すると後遺症のリスクがあるとされています※2。

シナプスの情報伝達システム

てんかんは脳内の電気信号の乱れが原因となっていますが、具体的にはナトリウムやカルシウムのイオンチャネルや受容体の機能障害などが挙げられています※3。てんかんの発症機序としては、以下のようなものがあります※4。

電位依存性ナトリウムチャネルの機能亢進
カルシウムチャネルの機能亢進
グルタミン酸の機能亢進
カリウムチャネルの機能不全
クロライドチャネルの機能障害
GABAの機能障害
Gap junctionの機能亢進、機能不全

厚生労働化学研究成果データベース内の「てんかんの有病率等に関する疫学研究及び診療実態の分析と治療体制の整備に関する研究」(2013年度)では、てんかん患者数の実態調査とてんかん医療における課題などがまとめられていますが、その中には医師に対する行政からの情報発信の不足およびてんかんに関する基礎知識の教育体制が不十分で、医療機関の不足、医師と関係機関相互の連携不足などが課題として挙げられています。また、てんかん専門医も全国で約200名に過ぎず患者数に対する医療体制が十分でないとされています※5。

ゼブラフィッシュおよびマウスを用いたin vivo試験において、バングレンにはてんかんを抑制する効果がみられました※6。

※1 公益財団法人日本てんかん協会
※2 一般社団法人日本神経学会
※3 臨床神経学 57, 1-8 (2017)
※4 日本内科学会雑誌 105, 1345~1347 (2016)
※5 厚生労働科学研究成果データベース
※6 Journal of Agricultural and Food Chemistry 68, 30, 7904–7915 (2020)

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作成日:2021年8月8日
更新日:2024年5月8日