2.メリンジョの安全性 ①古来から食歴あるボタニカルフード メリンジョの最初の紹介のページでも触れましたが、昔からメリンジョは現地の人々に食べられてきたボタニカルフードとしての歴史があります。分類としてはグネツム(Gnetaceae)科に属し、学名はグネツム グネモン(Gnetum gnemon L.)になります。インドネシアの市場では収穫された実のまま売られていたり、種子の部分を炒って叩きつぶし、そのまま乾燥させたチップス状にしてウンピン(emping)として売られています。 農家によっては自分たちでウンピンに加工することで、現金収入を少しでも増やすようにしています。メリンジョは農家の庭に植えられていることが多く、我々が訪問した東ジャワ州の街Kediri(ケディリ)にある村の農家の自宅にも、メリンジョが植えられていました。 ウンピンを作る農家 今日では日本でもよく知られるようになったイスラム教の行事「ラマダン」ですが、この時期はメリンジョの消費量は増える傾向があります。家族や親せきが集まった時にウンピンを食べる文化があるためです。また一年を通して暑いインドネシアでは、メリンジョの収穫時期は4月~6月ごろと10月~12月ごろの年2回あります。 ウンピン(メリンジョチップス) Kediriの農家自宅の庭に植えられたメリンジョの樹 次へ >> 作成日:2021年8月8日