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  6. ②聖なる樹メリンジョに至るまでの道程

ヘルスケア

機能性天然食品素材

1.メリンジョとは

②聖なる樹メリンジョに至るまでの道程

当社がメリンジョにたどり着くことになったきっかけは、お客様とのふとした会話からでした。会社拠点の北陸・福井で営んでいた卸売業でお世話になっていたあるお客様からの依頼もあり、天然由来で抗菌作用を持つ機能性天然食品素材の探索をスタートさせた3代目代表の細田真也が、技術責任者である加藤榮信との二人三脚で東南アジア各地を巡ったのが探索の始まりです。

手始めに日本の薬用植物の中から抗菌作用のある植物をリストアップして薬局で購入して調べたところ、エキスに風味や色が強く、食品に用いるには適当ではないものばかりでした。その後、縁あってタイの植物が手に入るようになったため、抗菌効果の有無を調べた結果、果物の女王と言われるマンゴスチンに大きな可能性を見出すことができました。そこで現場・現物・現実が大事ということでタイの農場まで赴き、原料調達の見通しや製造工程の具体的なフローを検討し、粉末化のテストを国内のメーカーと共同で進めたのですが、様々な問題があり結局中止することになりました。

インドネシアの市場(その1)

上述した経緯より、熱帯では植物は非常に多様性に富んでおり、東南アジアならばまだ人類が知らない効果を持つボタニカルフード(食用植物)が眠っているのではないか?そう信じて東南アジアの国々を訪問し始めました。各国を巡る中で色々な素材が見つかったのですが、過去の探索と同様に抗菌効果はあっても味が悪すぎてとても食品に配合することはできない素材や、よくよく調べると飲食には適していない成分が含まれた素材であったりと、思うような素材はなかなか見つかりませんでした。東南アジア各国を訪れて、その前の準備段階から数えると10年近い歳月が過ぎ、さすがに細田も意気消沈してあきらめかけた時に、加藤が心を決めました。

「最後にもう一度インドネシアを訪問したい。南米アマゾンに次ぐ多様性のある広大な森林を持つインドネシアで見つからなければあきらめましょう」

そう細田に決意を伝え、それならばと二人で最後と決めた探索に出かけました。その2回目となるインドネシア訪問でついに巡りあったのが、メリンジョでした。

メリンジョの樹・若い実 1.メリンジョとは

メリンジョの樹・若い実

詳細は、4.抗菌効果とグネチンCのページにて紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。当社がメリンジョを発見したルーツである、グネチンCの持つ抗菌効果の調査に関わるストーリーについてご紹介しています。

生命の樹として伝説に登場


メリンジョが身近な食品素材ということはすでにお伝えしましたが、実は伝説の中にも登場します。ジャワ島の北部に位置する大きな島、カリマンタン島の奥地で暮らすダヤック人に伝わる伝説の中で、ガルーダに守られる生命の樹として登場したのがメリンジョです。森の果実が無くなって食べ物がなくなり人間同士で争うようになった時に、王様が命じてメリンジョを植えさせることで食料を確保することができました。さらに、その実を食べた人は元気になり、その葉を食べると心が静まったと言われています※。

いくつかの神話に登場しガルダとも呼ばれることもある神鳥ですが、インドネシアではガルーダと呼ばれており国章として親しまれています。国章は世界中でその地域に根付いた動物などが用いられる例が多く、各地の文化・歴史・風土などが強く反映されているようです。国章として扱われるガルーダとそのガルーダが守るメリンジョは、インドネシアの文化の一部になっていると強く感じます。余談ですが、インドネシアの国営航空会社はガルーダ・インドネシアですね。インドネシアの方々にとっては、メリンジョとは昔から暮らしの中に存在していたことがよくわかるエピソードになります。

ジャワ島の暮らし 1.メリンジョとは

ジャワ島における暮らしの風景

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作成日:2021年8月8日
更新日:2024年7月22日