11.睡眠とグネチンC ③メリンジョの睡眠改善効果 睡眠に関する症状で不眠症があります。厚生労働省のe-ヘルスネットには、不眠症として以下の4タイプが記載されています※1。 ・入眠障害・・・寝つきが悪い ・中途覚醒・・・眠りが浅く途中で何度も目が覚める ・早期覚醒・・・早朝に目が覚めてしまう ・熟眠障害・・・ある程度眠ってもぐっすり眠れたという満足感(休養感)が得られない メリンジョには、レム睡眠及びノンレム睡眠を増加させ、中途覚醒を抑制し、一番大事と言われる第1睡眠周期のデルタパワー(深い睡眠が取れているための指標)を増加させる効果があります。 社内で以下のように試験を実施し、メリンジョエキスによる睡眠改善効果を調査しました。睡眠に関する質問票PSQIで3~7点、41歳から68歳の男女4人にメリンジョエキス150㎎を配合した錠剤とメリンジョエキスを含まない錠剤(プラセボ)をウォッシュアウト期間を設けて交互に6日間連続で摂取してもらい、摂取4日目~6日目の3日間の脳波を専用の機器でデータ収集しました。 なお、PSQIで6~8点だと睡眠に不満を抱いている目安となりますので、やや睡眠に不満を抱いている4名で実施したことになります。 その結果、メリンジョを摂取した時はプラセボ摂取時に対して、覚醒割合や中途覚醒指数というネガティブな要素がそれぞ11%、12%減少し、その一方で1分あたりの第1睡眠周期デルタパワーは14%増加しました(自社データ)。 またラットを用いた試験では、消灯時間17時~翌5時の夜間(ラットにとっての覚醒時間)にメリンジョによる睡眠改善効果を調べるために脳波を測定しました。ラット6匹にメリンジョエキスを500㎎/kgで与え、覚醒・レム睡眠・ノンレム睡眠の各時間が計測したところ、12時間累計の時点で覚醒の時間が有意に減少し、レム睡眠およびノンレム睡眠の時間が有意に増加しました(t検定、p値<0.05 自社データ)。 1時間ごとに測定したデータを見ても、概ねメリンジョエキス摂取後のデータの方が覚醒時間は減少し、レム睡眠およびノンレム睡眠は増加(折れ線グラフの青線)していることがわかります。また、測定した12時間の合計ノンレム積算睡眠時間は、摂取前に比べて徐々にその差が広がっていきました(自社データ)。 これらの結果より、メリンジョエキスはレム睡眠・ノンレム睡眠を増加させ、中途覚醒などを抑制することで睡眠の質を改善させる可能性があると考えられます。 ※1 厚生労働省 e-ヘルスネット << 前へ 作成日:2022年7月5日