3.グネチンCの吸収と代謝 ④体内での滞留時間が長いグネチンC メリンジョ由来のグネチンCは摂取後16.6時間後に最も血中濃度が高くなり、96時間後でも血中から検出されます※1。水溶性の成分などは摂取数時間でほぼ排出されることがあり、それと比べると大きな違いがあります。これは、腸肝循環の影響が考えられます。腸肝循環とは、肝臓から排出された胆汁酸が小腸の最後(回腸下部や結腸)で再吸収されて肝臓に戻ることで、腸と肝臓の間を胆汁とともに様々な成分がぐるぐると循環することをいいます。さきほど例であげた大豆イソフラボンも、同じように腸管循環しているようです※2。 腸管循環のイメージ図 ※1 J. Agri. Food Chem. 62, 1999-2007 (2014) ※2 内閣府 食品安全委員会 大豆及び大豆イソフラボンに関するQ&A <<前へ 作成日:2021年8月8日