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⑥脳腸相関

脳腸相関イメージ図 6.腸内細菌とグネチンC

脳と腸はお互いに情報交換を行い、お互いに影響を及ぼしあっています。この関係を脳腸相関といいます。公益財団法人腸内細菌学会のサイトには、以下の様に紹介されています※1。

消化管の情報は神経系を介して大脳に伝わり、腹痛・腹部不快感とともに、抑うつや不安などの情動変化も引き起こす

一つの例を挙げると、幸せホルモンと呼ばれる「セロトニン」があります。必須アミノ酸の「トリプトファン」が腸内細菌の働きによってセロトニンとなり、その情報が脳に伝わると言われています※2。主に女性においては、セロトニン低下の原因に女性ホルモン分泌の減少が関係しているとされており、更年期障害と関わりがある可能性もありそうです※3。

なおセロトニンに関しては、腸内細菌が産生するケース以外の経路で体内に働きかけることがあります。血中の遊離型トリプトファンが脳内に移行し、脳内にてセロトニンを経てメラトニンに変化して睡眠に影響を与える事もあります。詳細は11.睡眠とグネチンC ②睡眠のリズムを刻む、食品成分・体内時計・時間栄養学にてご紹介していますので、そちらもご覧ください。

まだこの分野に関してメリンジョおよびグネチンCの研究は進められていませんが、アッカーマンシア・ムシニフィラを増加させたり二次胆汁酸産生菌を減少させたりと腸内環境を変化させる効果がメリンジョにはありますので、今後の研究が楽しみです。

※1 公益財団法人 腸内細菌学会
※2 消化管(おなか)は泣いています ダイヤモンド・ビジネス企画
※3 厚生労働省のe-ヘルスネット

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作成日:2021年8月8日
更新日:2022年11月15日