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ヘルスケア

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8.筋肉とバングレン

②ジャワしょうがのサルコペニア予防効果

ジャワしょうがのサルコペニア予防効果

 国立研究開発法人国立長寿医療研究センターが発行している健康長寿教室テキスト(第2版)※1には、サルコペニアとは以下の様に書かれています。

 加齢に伴い全身に進行する筋肉の量と筋力・身体機能(とくに移動などの運動機能)が低下することで、フレイルや転倒・骨折と関連し、要介護さらに死亡の危険が高まります。

また、公益財団法人長寿科学振興財団のWEBサイト※2には、サルコペニア発症の原因として以下の様に書かれています。

 筋肉の量は筋タンパクの合成と分解が繰返し行われることによって維持されています。筋タンパクの合成に必要な因子の減少や、筋タンパクの分解が筋タンパクの合成を上回ったときにも筋肉量は減少します。
 加齢によって、筋肉の増加に関係する性ホルモンの減少・筋肉を働かすために必要な細胞の死(アポトーシス)・ミトコンドリアの機能障害が生じることと、廃用・栄養不良・癌や糖尿病などの消耗性疾患による筋萎縮(カヘキシア)の要因が合わさってサルコペニアを発症します。また、脳からの指令を筋肉に伝える働きをする運動神経の損失や、コルチコステロイド・成長ホルモン(GH)・インスリン様成長因子1(IGF-1)・甲状腺機能異常・インスリン抵抗性など筋肉の増大に関係するホルモンの影響によってもサルコペニアは起こります。
 各疾患に罹患することにより炎症性サイトカインが多くなって、筋タンパクの分解が進むことでもサルコペニアの発症につながると考えられています。

 近年は加齢等による筋肉低下と肥満(体脂肪の増加)が同時進行で進んだサルコペニア肥満という病態があり、肥満、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病のみならず、糖や脂質の代謝異常なども懸念されています。加齢、肥満、運動不足等により、脂肪細胞では炎症性サイトカインの増加、骨格筋では慢性炎症、インスリン抵抗性、ミトコンドリアの機能異常を起こし、オートファジーやユビキチン-プロテアソーム系が制御されて筋タンパク質の分解が促進され筋萎縮が生じますが、ジャワしょうがにはこれらの悪影響を抑制し、サルコペニア肥満を抑制する効果があります。

 学習・記憶障害促進マウスであるSAMP8を普通食群(Con群)、高脂肪食群(0%Ba群)、高脂肪食+1%ジャワしょうがエキス粉末群(1%Ba群)、高脂肪食+2%ジャワしょうがエキス粉末群(2%Ba群)にグループ分けしたところ、高脂肪食の摂取により体重や脂肪量などの指標が有意に増加しましたが、体重、精巣脂肪組織および乳腺周囲脂肪組織は0%Ba群に比べて2%Ba群は濃度依存的に減少傾向を示しました。また、血糖値、インスリン、インスリン抵抗性(HOMA-IR)、中性脂肪は有意に低下しました※3。

 腓腹筋(gastrocnemius muscle)および精巣脂肪組織において、慢性炎症の指標となるマクロファージ浸潤(macrophage infiltration)数を計測したところ、0%Ba群に比べて2%Ba群は有意に減少しました。さらに高脂肪食の摂取により腓腹筋などの骨格筋においては繊維化が進行しますが、ジャワしょうがエキス粉末の摂取により0%Ba群に比べて1%Ba群および2%Ba群ともに腓腹筋の線維化面積が有意に減少しました※3。腓腹筋とはふくらはぎの筋肉(骨格筋)の一部で、腓腹筋の下に位置するヒラメ筋と合わせてふくらはぎの筋肉を形成しています。

腓腹筋グラフ ②ジャワしょうがのサルコペニア予防効果
精巣脂肪組織グラフ ②ジャワしょうがのサルコペニア予防効果
腓腹筋 繊維化 ②ジャワしょうがのサルコペニア予防効果

a:Rconに対してP<0.05 b:Conに対してP<0.05 c:0%Baに対してP<0.05

  さらに腓腹筋において、アポトーシス誘導因子である活性化カスパーゼ3は0%Ba群に比べて2%Ba群は有意に減少しました※3。肥満時における骨格筋のアポトーシスの抑制は慢性炎症の抑制につながり、その結果筋委縮の抑制につながると考えられます。

 サルコペニアは高齢化が進む現代では、注意すべき症状となりつつあります。まだ不明瞭な部分もありますが、筋肉量のみならず運動神経細胞と筋肉と神経のつなぎ目である神経筋シナプスも同時に考えていく必要があると言われています※4。老化による影響を検証したイギリスのデータでは、60歳を境に運動神経細胞数が減少していくという報告もあり、運動神経細胞の障害が原因と考えられているALS(筋萎縮性側索硬化症)との区別をどう判断するかという難しさもあるようです※4。

※1 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 健康長寿教室テキスト 第2版
※2 公益財団法人長寿科学振興財団
※3 Journal of Food and Nutrition Research 9, 8, 434-441 (2021)
※4 日本老年医学会雑誌 50, 349-351 (2013)

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