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6.腸内細菌とグネチンC

②抗生物質の功罪

クロストリジウム・ディフィシルイメージ図 6.腸内細菌とグネチンC

世界で初めて発見された抗生物質「ペニシリン」は多くの人を救ってきました。アメリカのアン・ミラーという女性が連鎖球菌感染症を発症し、その治療の最後の手段として用いられたのがペニシリンの最初の投与であったということです※1。以降も様々な抗生物質が発見されて利用されてきましたが、近年はその乱用により、腸内細菌の構成や数を著しく乱すディスバイオシス(dysbiosis)を引き起こしている可能性が危惧されています。その一例がクロストリジウム・ディフィシル感染症(Clostridium difficile infection)という大腸の炎症です(現在は菌名が変わり、クロストリディオイデス・ディフィシル(Clostridioides difficile)となっています)※2。

もっと身近な例で挙げると、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌という細菌がいます。MRSA(Methicillin‐Resistant Staphylococcus Aureus)と聞くとどこかで聞いたことがある方も多いと思います。世界初の抗生物質ペニシリンを使うようになって数年後には、ペニシリンを分解する酵素を作れる突然変異を起こしたペニシリン耐性黄色ブドウ球菌が出現してきました。その変異した黄色ブドウ球菌を治療するために、今度はメチシリンという抗生物質を使用し始めましたが、その3か月後にはメチシリンにも耐性を持つ黄色ブドウ球菌が出現したのです※1。これが、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)です。

抗生物質のおかげで多くの生命が救われ生活も改善されてきましたが、近年になって指摘されている問題は抗生物質の過剰投与による生態系の混乱です。ヒトの腸内細菌叢であったり、土壌の生態系であったりと、本来あるべき姿を変えすぎてしまう可能性があるということです。自分の腸内細菌叢を意識するということは、自身の健康を意識することにつながりますので、一度ゆっくりと振り返ってみるのもよいかもしれません。

※1 あなたの体は9割が細菌 株式会社河出書房新社
※2 CLINICAL MICROBIOLOGY REVIEWS, Apr. 18, (2), 247‐263 (2005)

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作成日:2021年8月8日