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メリンジョ

進行前立腺がん前臨床モデルマウスにおけるメリンジョ由来天然化合物グネチンCの治療効果と作用機序

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
The Therapeutic Efficacy and Mechanism of Action of Gnetin C, a Natural Compound from the Melinjo Plant, in a Preclinical Mouse Model of Advanced Prostate Cancer

■学術ジャーナル
Cancers 16, (7) 1344 (2024)

■論文公開日
2024.3.29

■概要
MTA1/AKTシグナル伝達経路は、前立腺がんの成長を促進する上で協業することが示されています。植物由来のポリフェノール、特にスチルベンによるそれらを標的にした遮断戦略は、MTA1が介在する前立腺がんの進行に対して大きな可能性を示しています。本研究では進行前立腺がんにおける分子経路の変化を再現するPten(がん抑制たんぱく質である酵素)欠損(R26MTA1;Ptenf/f)およびPC3M前立腺がん細胞を背景に、MTA1を過剰発現させた前立腺特異的トランスジェニックマウスモデルを用いました。メカニズムとしては、培養PC3M細胞におけるMTA1のノックダウンまたはレスベラトロール2量体であるグネチンCによるMTA1の薬理学的阻害は、mTORシグナル伝達の顕著な不活性化をもたらしました。in vivoではマウスに対して腹腔内投与によりグネチンCを7 mg/kg(BW)12週間与えたところ、毒性の徴候は見られませんでした。 グネチンCの投与は進行前立腺がんマウスにおいて、細胞増殖と血管新生を顕著に抑制しアポトーシスを促進しました。さらに前立腺上皮細胞におけるMTA1レベルの低下に加え、グネチンCは前立腺組織におけるmTORシグナル伝達活性を有意に低下させ、その中にはmTOR標的タンパク質であるp70S6Kと翻訳開始因子(elF4E)と結合するタンパク質である4EBP1の活性も含まれていました。これらの発見により、グネチンCはMTA1/AKT/mTOR活性化前立腺がんに対する抗がん作用を有する新規の天然化合物であり、単剤療法としてまた将来的には臨床的に承認されたmTOR経路阻害剤の補助薬としての可能性があることが明らかとなりました。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

インドネシア原産の樹木”メリンジョ”

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