メリンジョ種子から分離されたスチルベノイドおよびその生理活性
メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。
■タイトル
Stilbenoids Isolated from the Seeds of Melinjo (Gnetum gnemon L.) and Their Biological Activity
■学術ジャーナル
J. Agri. Food Chem.57, 6, 2544-2549 (2009)
■論文公開日
2009.3.25
■概要
カラムクロマトグラフィーなどを用いて乾燥させたメリンジョ胚乳の50%アルコールにより得られるエキスを精製したところ、新しいスチルベノイドであるグネチンLと既知の5種(グネチンC、グネモノシドA、グネモノシドC、グネモノシドD、レスベラトロール)が分離された。これらのスチルベノイドはいずれも、アスコルビン酸(ビタミンC)やdl-α-トコフェロール(ビタミンE)と同等のDPPHラジカル消去活性を示した。グネモノシドAを除いて、これらのスチルベノイドは中程度の抗菌活性を示した。グネモノシドAとレスベラトロールを除く4種のスチルベノイドにブタ膵臓由来のリパーゼに対する抑制効果が認められた。グネチンC、グネモノシドC、グネモノシドDはブタ膵臓由来のα-アミラーゼによるデンプンの加水分解を抑制した。またこれらのスチルベノイドを含むメリンジョエキスは、DPPHラジカル消去効果、リパーゼおよびα-アミラーゼ抑制効果、食品微生物および腸内細菌に対する抗菌効果を示した。本研究は、メリンジョおよびこれらの成分を含むエキスが健康補助食品として有用であることを示しています。
素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。