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ジャワしょうが

ジャワしょうが (Zingiber purpureum) は空間学習力を改善し、記憶障害を軽減し、老化促進マウスP8の歯状回における神経新生を促進する

東南アジアに自生するジャワしょうが

ジャワしょうが(バングレ)由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Bangle (Zingiber purpureum) improves spatial learning, reduces deficits in memory and promotes neurogenesis in the dentate gyrus of senescence-accelerate mouse P8

■学術ジャーナル
Journal of Medicinal Food 19, (5) 435-441 (2016)

■論文公開日
2016.5.6

■概要
ジャワしょうが(バングレ)(Zingiber purpureum) は東南アジアでは香辛料として使用されている熱帯性のしょうがです。ジャワしょうがから単離されたフェニルブテノイド二量体(バングレン)は、初代培養ラット皮質ニューロンおよびPC12細胞において神経栄養効果を発揮しました。さらにフェニルブテノイド二量体を継続的に投与すると、嗅球摘出マウスにおける海馬の神経新生が促進されます。本究では、ジャワしょうがエキスが生体内で行動および海馬神経新生に及ぼす影響について調査しました。加齢に伴う学習・記憶障害を伴う老化促進モデルとして確立されたSAMP8マウスに、ジャワしょうが含有食を1ヶ月間与え、その後の行動検査および増殖細胞マーカーであるKi67の免疫組織化学的検査を行いました。その結果、ジャワしょうが含有食の摂取はモリス水迷路における空間学習・記憶障害を改善し、SAMP8マウスの歯状回におけるKi67陽性細胞数(神経新生数)を有意に増加させることを見出しました。さらにジャワしょうがエキスはPC12細胞の神経突起発芽誘導に示されるように、神経栄養因子様活性を示しました。これらの結果は、ジャワしょうがは加齢に伴う認知機能障害の進行予防に有益であることを示唆しています。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

”ジャワしょうが” バングレと呼ばれる東南アジアの在来種 

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