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メリンジョ

授乳中のメリンジョ(Gnetum gnemon)エキス摂取は、過剰な果糖摂取妊娠ラットの仔における肝臓AMPKを刺激する

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Melinjo (Gnetum gnemon) extract intake during lactation stimulates hepatic AMP-activated protein kinase in offspring of excessive fructose-fed pregnant rats

■学術ジャーナル
Reproductive Biology 16, (2) 165-173 (2016)

■論文公開日
2016.2.22

■概要
妊娠中および出産後早期の母体の過剰な果糖摂取は、仔に代謝的な影響を及ぼします。我々は、授乳期におけるメリンジョ(Gnetum gnemon)エキス摂取が、果糖を過剰摂取した妊産娠の仔の肝臓におけるアデノシン一リン酸活性化プロテインキナーゼ(AMPK)の発現およびリン酸化に及ぼす影響を調査しました。妊娠中のウィスターラットに通常食と100 g/L果糖溶液を自由に摂取させ、出産時には母ラットを授乳期に摂取する食事(コントロール食と0.1%メリンジョエキス含有食)によって2群に分けました。妊娠中に果糖溶液を摂取しない母ラットの群には、コントロール食を与えました。生後3週目に一部の仔を屠殺し、残りの仔には通常食を与えて17週目に屠殺しました。血液化学的特性とAMPKおよびアセチルCoAカルボキシラーゼ(ACC)のリン酸化レベルを評価しました。コントロール食摂取群の雌の仔の血漿グルコースレベルは、3週目および17週目に果糖溶液未摂取群に比べて上昇しましたが、メリンジョエキス摂取群の雌の仔は17週目に減少しました。インスリン濃度は、3週目にメリンジョエキス摂取群の雌の仔はコントロール食摂取群の雌の仔に比べ有意に低下しました。肝臓のAMPKリン酸化は、3週目にメリンジョエキス摂取群の仔(雌雄ともに)で発現が増加しましたが、17週目には雌のみで発現が増加しました。メリンジョエキス摂取群の雌の仔では、17週目にACCリン酸化が上昇しました。この結果は、授乳期における母ラットのメリンジョエキス摂取が、雌の仔の肝臓AMPK経路を調節する可能性を示唆しています。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

インドネシア原産の樹木”メリンジョ”

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