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メリンジョ

レスベラトロールとその関連ポリフェノールはゲノムの安定性維持に寄与する

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Resveratrol and its Related Polyphenols Contribute to the Maintenance of Genome Stability

■学術ジャーナル
Scientific Reports 10, 5388 (2020)

■論文公開日
2020.5.25

■概要
ゲノムの不安定化はがんドライバー遺伝子を含む突然変異の誘発と、それに続く防御システムを失った細胞のクローン進化に関連しています。ゲノムの安定性が維持されている場合はこのような変異は誘発されませんが、ゲノムの安定性維持に関わるメカニズムはまだ解明されていません。本研究ではレスベラトロール(および関連するポリフェノール類)がマウス胚性線維芽細胞(MEFs)において、ARF/p53経路における変異の誘導から細胞を保護することでゲノムの安定性を高めること明らかにしました。ゲノムの不安定化に伴って蓄積する複製ストレスに関するDNA二本鎖切断(DSB)は、レスベラトロールによって効果的に減少しました。またレスベラトロールはDSB修復に関与するヒストンH2AXの発現を一過性に安定化させました。ゲノムの安定性維持に対する同様の効果は、関連するポリフェノール(メリンジョ由来ポリフェノールのグネチンC)でも観察されました。したがって、ポリフェノールの摂取はゲノムの不安定性を伴って発症するがんの抑制や、寿命の延長に寄与することが示唆されました。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

インドネシア原産の樹木”メリンジョ”

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