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ジャワしょうが

インドネシア産しょうが(バングレ)エキスはWNT経路活性化によりヒト神経幹細胞の神経新生を促進する

東南アジアに自生するジャワしょうが

ジャワしょうが(バングレ)由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Indonesian Ginger (Bangle) Extract Promotes Neurogenesis of Human Neural Stem Cells through WNT Pathway Activation

■学術ジャーナル
Int. J. Mol. Sci. 21, 4772 (2020)

■論文公開日
2020.7.5

■概要
現地でバングレ(和名:ジャワしょうが)と呼ばれるインドネシア産のしょうが(Zingiber purpureum Rosc.)は、培養マウス皮質ニューロンおよび成体マウス脳において神経栄養効果を示しますが、その基礎となるメカニズムは依然として不明です。そこでヒト胎児神経幹細胞(hfNSCs)をin vitroヒト神経新生のモデル系として用いて、バングレ(ジャワしょうが)エキスがWNT/β-カテニンシグナルを活性化することを明らかにしました。バングレ(ジャワしょうが)エキスをhfNSCsに投与すると、神経細胞の分化が促進されるだけでなく、未熟な神経細胞からの神経突起の伸長も促進しました。さらにバングレ(ジャワしょうが)エキスは神経原性遺伝子やWNTシグナル標的遺伝子の発現を誘導し、hfNSCの核におけるβ-カテニンの蓄積を促進させました。興味深いことにバングレ(ジャワしょうが)で処理したhfNSCsでは、ヒストン修飾の変化も観察されました。これらのことから、バングレ(ジャワしょうが)はWNT経路とエピジェネティック制御によってhfNSCの神経新生に寄与していることが明らかになりました。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

”ジャワしょうが” バングレと呼ばれる東南アジアの在来種 

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