2型糖尿病患者に対するメリンジョ種子(Gnetum gnemon L.)エキス中のレスベラトロールの効果とそのメカニズムの可能性に関する総論
メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。
■学術ジャーナル
Current Diabetes Rev. 19, (2) 74-81 (2023)
■論文公開日
2022.4.6
■概要
背景と目的:糖尿病はインドネシアにおいて、脳卒中(21.1%)、冠動脈性心疾患(12.9%)に続く第3位(6.7%)の死因となっています。世界の糖尿病の有病率はインドネシアを含め年々増加し続けています。糖尿病は高額な治療費や糖尿病患者の生産性の低下により、多くの国にとって大きな負担となっています。そのため、糖尿病を予防・治療するための包括的な戦略が必須となっています。経口血糖降下薬は糖尿病患者の第一選薬ですが、これらの経口薬にはまだいくつかの副作用があります。そのため、血糖降下作用のある薬用植物について研究を行い、体内の生理作用に似た抗糖尿病作用を持つ物質を特定することが必要となります。インドネシアの人々は経験的に生薬を使うことが多いですが、その効果は科学的に証明されていません。メリンジョ(Gnetum gnemon L.)はインドネシア原産の裸子植物で、その種子は頻繁に食品に加工されています。メリンジョ種子エキスには、トランスレスベラトロールを含む多くのポリフェノールが含まれています。
素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。