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ジャワしょうが

アルツハイマー病などの神経変性疾患の治療に有用な非ペプチド性神経栄養成分

東南アジアに自生するジャワしょうが

ジャワしょうが(バングレ)由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Nonpeptide neurotrophic agents useful in the treatment of neurodegenerative diseases such as Alzheimer’s disease

■学術ジャーナル
Journal of Pharmacological Sciences 127, (2) 155-163 (2015)

■論文公開日
2015.1.13

■概要
日本を含む先進国は「高齢化社会」になりつつあり、アルツハイマー病、パーキンソン病およびハンチントン病などの認知症患者も増加しています。内因性神経栄養因子が神経細胞死を防ぐことから、神経栄養因子がアルツハイマー病の治療に役立つと考えられています。しかしペプチド化合物は、ヒト臨床研究において血液脳関門(blood-brain-barrier)を通過することができません。そのため神経栄養因子と同様の機能を有する低分子成分は、神経変性疾患の治療のための有望な代替物質となる可能性があります。栄養補助食品や伝統薬などに用いられている天然物は、神経変性疾患に対する新しい治療薬の開発に利用できる可能性があります。本総説では、Magnolia obovata Thunbの主成分であるポリフェノールのホノキオールとマグノロール、およびZingiber purpureum(バングレ:ジャワしょうが)のメタノールエキスの神経栄養活性を紹介し、様々な神経変性疾患への治療応用が期待されることを示しました。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

”ジャワしょうが” バングレと呼ばれる東南アジアの在来種 

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