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ニュース/学術

メリンジョ

健常人におけるメリンジョエキス由来のスチルベン誘導体の抗酸化効果および免疫調節効果について

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Stilbene derivatives from melinjo extract have antioxidant and immune modulatory effects in healthy individuals

■学術ジャーナル
Integr. Mol. Med. doi:10.15761/IMM.1000177 (2015)

■論文公開日
2015.11.5

■概要
東南アジア原産の食用果実であるメリンジョ種子のエタノールエキスは、グネチンCというレスベラトロール二量体やその他のスチルベンを豊富に含んでいます。前臨床試験において、メリンジョ種子エキスは抗酸化作用、抗炎症作用、その他の健康増進効果を発揮することが示されました。本研究では5人の健常人を対象に、メリンジョ種子エキスを28日間経口摂取した前後の細胞および分子の免疫反応を評価しました。メリンジョ種子エキスの摂取により、血中の抗酸化活性が有意に上昇し、血中のカルボニル化タンパク質含量(活性酸素により酸化したタンパク質で抗酸化マーカーの1種)が摂取前と比較して減少しました。循環型のBおよびTリンパ球の数は試験期間中変化しませんでしたが、メリンジョ種子エキスの摂取は循環型NK細胞および制御性T細胞(Treg細胞)(CD3+, CD4+, CD25, CD127low/neg) の割合の上昇と相関がありました。さらにメリンジョ種子エキス処理した末梢血単核細胞は、未処理のものと比較してin vitroでより効率的にTreg細胞を生成しました。これらの発見は、メリンジョ種子エキスが健康な人の血漿中の酸化ストレスパラメーターを調節し、免疫細胞に対して生物学的効果を持つことを示しています。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

インドネシア原産の樹木”メリンジョ”

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