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メリンジョ

t-レスベラトロールはマウスモデルにおいてワルファリンの抗凝固活性を促進する

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Trans-Resveratrol Enhances the Anticoagulant Activity of Warfarin in a Mouse Model

■学術ジャーナル
J. Atheroscler Thromb 23, (9) 1099-1110 (2016)

■論文公開日
2016.9.1

■概要
目的:レスベラトロールはサプリメントに含まれる成分として有名です。日本ではサプリメントと医薬品を併用する患者もいます。本研究ではt-レスベラトロールとレスベラトロール二量体を含むメリンジョ(Gnetum gnemon L.)種子エキスが医薬品と相互作用するかどうかをマウスモデルを用いて検討しました。
方法:C57BL/6J雄マウスにt-レスベラトロールまたはメリンジョ種子エキスを0.005%、0.05%、または0.5%(w/w)含む実験用飼料を1週間または12週間摂取させました。肝チトクロームP-450(CYP)mRNAの発現および肝ミクロソームCYPの活性を測定しました。薬効に対するレスベラトロールまたはメリンジョ種子エキスの影響を調べるため、t-レスベラトロールまたはメリンジョ種子エキスを含む実験用飼料を12週間摂取させたマウスでワルファリンの抗凝固活性を調べました。
結果:マウスに実験用飼料を1週間与えたところ、t-レスベラトロールおよびメリンジョ種子エキスのいずれの摂取量でも、体重、肝臓重量、血漿中のASTおよびALT濃度に影響はありませんでした。またt-レスベラトロールはCYP1A1、CYP1A2、CYP2C、CYP3A活性にも影響はありませんでした。一方、0.5%メリンジョ種子エキスはCYP1A1活性をわずかに上昇させました。マウスに実験用飼料を12週間与えたところ、0.05% t-レスベラトロールはCYP1A1、CYP2C、CYP3A活性を上昇させたが、0.5% メリンジョ種子エキスはCYP3A活性を抑制しました。この条件下で、0.5% t-レスベラトロールはCYP2C活性を上昇させたが、ワルファリンの抗凝固活性を増強させました。その一方で、メリンジョ種子エキスはワルファリンの抗凝固活性に影響を与えませんでした。
結論:0.05% t-レスベラトロールはマウスモデルにおいてワルファリンと相互作用しなかったが、0.5% t-レスベラトロールはワルファリンの抗凝固活性を増強させた可能性があります。

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