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NEWS/EVIDENCE

ニュース/学術

ジャワしょうが

ジャワしょうが(バングレ)由来生理活性物質であるcis-バングレンは、C2C12骨格筋細胞においてIL-6/AMPKシグナル経路を活性化することによりミトコンドリア生合成およびグルコース取り込みを促進する

東南アジアに自生するジャワしょうが

ジャワしょうが(バングレ)由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
cis-Banglene, a bangle (Zingiber purpureum)-derived bioactive compound, promotes mitochondrial biogenesis and glucose uptake by activating the IL-6/AMPK signaling pathway in C2C12 skeletal muscle cells

■学術ジャーナル
Journal of Functional Foods 64, 103632 (2020)

■論文公開日
2019.10.31

■概要
近年、我々はジャワしょうが(バングレ)の摂取が高脂肪食摂取ラットのインスリン抵抗性および遊離脂肪酸レベルの低下、オートファジー機能喪失の改善などの運動誘発効果を促進することを報告しました。本研究では、cis-バングレンのC2C12骨格筋細胞に対する生理作用を検討しました。cis-バングレンは疑似運動のターゲットであるAMPKを活性化しました。またグルコースの取り込み(2-NBDG取り込み)、ミトコンドリア生合成(Rho123取り込み、mtDNAコピー数)を促進し、運動している骨格筋が産生するマイオカインであるIL-6のmRNA発現(リアルタイムPCR)および分泌(ELISA)も増加させました。さらにcis-バングレンは PPARγ、PGC-1α、LPL、CD36そしてUCP3 の mRNA 発現量を有意に増加させました。これらの発見は、これまでに報告されている運動中の筋肉におけるmRNA発現量の変化と一致します。以上より、cis-バングレンはIL-6/AMPKシグナル伝達経路を活性化することにより、ミトコンドリア生合成およびグルコース取り込みを増加させる疑似運動効果のある候補成分になります。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

”ジャワしょうが” バングレと呼ばれる東南アジアの在来種 

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