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メリンジョ

メリンジョ種子エキス摂取による血清尿酸減少効果

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Effect of Melinjo seed extract intake to decrease serum uric acid

■学術ジャーナル
Gout and Uric & Nucleic Acids 45, (1) 31-39 (2021)

■論文公開日
2021.7.25

■概要
背景と目的:メリンジョはインドネシア原産の樹木です。メリンジョ種子エキスには、レスベラトロール二量体誘導体であるグネチンC、グネチンL、グネモノシド類が含まれています。特にその種子にはグネチンCが豊富です。ヒト臨床試験において、メリンジョ種子エキスの比較的高用量摂取により血清尿酸値が低下することが報告されています。我々は、血清尿酸を減少させるためにメリンジョ種子エキスを長期的かつ定期的に摂取した場合の安全性と効果、およびメリンジョ種子エキス誘導体の血清濃度との関係について調査しました。
方法と研究デザイン:血清尿酸濃度が6.0~6.9mg/dLの被験者をプラセボまたはメリンジョ種子エキスを100、200、300mg/日の4群に分け12週間摂取してもらいました。血清尿酸濃度が7.0~7.9mg/dLの被験者はメリンジョ種子エキス300mgを摂取しました。300mg/日のメリンジョ種子エキスを摂取した被験者について、12週間後の血清メリンジョ種子エキス誘導体濃度を測定しました。
結果:98名の男性が参加し、そのうち11名が本試験から脱落しました。有意な有害事象は検出されなかった一方で、有意な血清尿酸の変化も検出されませんでした。メリンジョ種子エキスの主要な誘導体であるグネチンCモノグルクロニドおよび総グネチンC(グネチンC+グネチンCモノグルクロニド)の血清濃度は、血清尿酸濃度の低下と相関する傾向にありました。0週目の尿酸値が7.0mg/dL以上の群では、総グネチンCが200ng/mL以上の被験者は、総グネチンCが200ng/mL未満の被験者と比較して血清尿酸値の減少を示しました。
結論:通常量のメリンジョ種子エキスは安全に摂取でき、高い血清グネチンC濃度は血清尿酸を減少させる可能性があります。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

インドネシア原産の樹木”メリンジョ”

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