1. HOME
  2. ニュース/学術
  3. マウス歯周炎モデルにおける単量体および二量体レスベラトロールの治癒効果

NEWS/EVIDENCE

ニュース/学術

メリンジョ

マウス歯周炎モデルにおける単量体および二量体レスベラトロールの治癒効果

メリンジョ(Melinjo)

メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。

■タイトル
Healing effects of monomer and dimer resveratrol in a mouse periodontitis model

■学術ジャーナル
BMC Oral Health 22, (1) 460 (2022)

■論文公開日
2022.11.1

■概要
背景
レスベラトロールの抗酸化効果および抗炎症効果については、今まで報告されています。特にモノマーであるトランスレスベラトロールは、様々な病理過程においてポジティブな効果をもたらすことが示されています。我々はすでに、実験的に誘発された歯周炎モデルマウスにおいて、特にレスベラトロール二量体を豊富に含むメリンジョエキスが骨治癒を引き起こし、局所的な酸化ダメージを減少させ、Nrf2経路を活性化することを報告しました。本研究では、歯周炎モデルマウスにおいて、レスベラトロール単量体とレスベラトロール二量体(メリンジョ種子エキスに含まれるグネチンC)の骨治癒効果を比較し、両成分の効果にもNrf2が関与していることを検討することを目的としました。

方法
左第二大臼歯に9-0シルク結紮器を装着させることで、マウスに歯周炎を誘導させました。マウスには歯周炎誘導後15日目にトランスレスベラトロールまたはグネチンCを10mg/kg腹腔内投与しました。結紮した歯の周囲の骨量を経時的に測定し、結紮した歯の周囲の歯周組織で炎症性サイトカインと酸化ストレスのレベルを測定しました。

結果
グネチンCはトランスレスベラトロールと比較して、より大きな歯周骨治癒をもたらしました。いずれのグループにおいても、歯周骨の治癒は抗酸化作用を持つNrf2のマスターコントロールに大きく関係していると思われます。またグネチンC群では、炎症性サイトカインであるIL-1βの減少がみられました。

結論
トランスレスベラトロールまたはグネチンCを投与すると歯周骨の欠損が減少し、グネチンC群ではトランスレスベラトロール群に比べて減少が顕著であること、これらの効果は酸化ストレスの減少、さらに局所的な炎症の抑制に関連している可能性が高いことがわかりました。

 

素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。

インドネシア原産の樹木”メリンジョ”

最新記事