メリンジョ(Gnetum gnemon L.) 種子エキス粉末をヒトに経口投与した場合のレスベラトロール誘導体の薬物動態と安全性について
メリンジョ由来成分の生理活性に関する論文について紹介します。
■学術ジャーナル
J. Agri. Food Chem. 62, (8) 1999-2007 (2014)
■論文公開日
2014.2.3
■概要
メリンジョ(Gnetum gnemon L.)の果実と種子はレスベラトロール誘導体が豊富な素材です。健常人を対象にメリンジョ種子エキス粉末1000 mgを経口投与した際のレスベラトロール誘導体の薬物動態を評価し、メリンジョ種子エキス粉末1000 mgに含まれる量に相当する4.8 mgのt-レスベラトロールのみを含む粉末を経口投与した際の薬物動態と比較しました。メリンジョ摂取群では、酵素で加水分解処置したt-レスベラトロールの血漿中濃度は24時間にわたって維持され、最高血中濃度(tMAX)は12時間、平均滞留時間(MRT)は14時間で、それぞれt-レスベラトロールのみを含む粉末摂取時の5倍、2倍でした。同様に加水分解処置したレスベラトロールの二量体であるグネチンCは、血漿中で96時間以上維持され、MRTは36時間であった。1日1回、28日間の反復摂取により、加水分解処置をしたt-レスベラトロールおよびグネチンCの血漿中濃度は理論曲線とよく一致しました。メリンジョ種子エキス粉末5000mgの経口摂取はなんら問題もなく、重篤な有害事象は認められませんでした。
素材に関する説明は、下記のページにてご覧頂けます。紹介動画もご用意していますので、ぜひご覧ください。